そうですね、
1.何をされても笑顔で耐えなさい
「…ね、ヒョン、どうすればいい?」
いつにもまして神妙な面持ちで部屋に入っていたソンミンを、何事かと思って真剣に見つめていると、案の定、聞こえてきた言葉はこうだった。
『キュヒョナがドSなんだけどさ、僕どうすればいい?』
はあ?だったよね、うん。ごめん。
僕ね、いいヒョンであるためにいつだって笑顔を絶やさずに来たけどさ、こればっかりはお得意の靨なんて見えないよ。
第一それをなんで僕に聞くんだろう。たしかに僕は皆の頼れるリーダーだけど!(自分で言うななんてツッコミは不要!!)
…でもね、ヒョンは弟たちのバカップルノリな恋愛相談までは受け付けないんだよ…。
「ね、ヒョン聞いてる?」
「え、あ、ごめん。」
「んもー!だからさ、キュヒョナが…」
まったく、適当に答えてさっさと終わらせよう。そう思って大きくため息をついて、
ソンミンの話に耳を傾ける。
でも、「キュヒョナが」で男にしては甘ったるい声が途切れて、代わりに部屋には静寂が漂う。
「あのー、ソンミンさーん?」
「……あ、のさ、その…事の最中、って分かるでしょ?」
「へ…」
もじもじと手元を忙しく動かして、耳まで真っ赤にしながらやっとのことで声を絞り出す姿は、
なんていうか、その…可愛いん、だけど。(もちろん弟としてね!僕には愛すべきELFがいるから!)
その愛らしい姿からは想像できないようなこと、こいつ絶対考えてる。ていうか思い出してる。
まあね、ヒョンだって成人男性ですから。
意味は分かりますよ。ああ、またそんなに顔を赤くさせて…
僕ははぁ、と深いため息をついて、俯いたまま真っ赤な顔をあげようとしないソンミンに口を開く。
「ん、で、事の最中がなんなの?」
呆れたように言い放つと、ソンミンは勢いよく顔をあげた。
まだほんの少し赤みが頬に残っているけど、安堵したようなその表情に、僕の頬も緩む。
「そのさ、事の最中でね、キュヒョナが変なことばっか言ってくるんだよ。」
「変な、こと…?」
「そう、例えば、イキそうなところで寸止めして、
『泣いておねだりしてくれたらいいですよ』って言ったり…」
…ああ、ヒョンはこの上なく眩暈で天に召されそうだよ。
可愛い可愛い、大切な弟たちのそんな夜の関係は聞きたくない!ていうか避けたい!考えたくない!
せめて露骨に変な言葉を使うのはやめようね、そっちだって結構変なこといってるよ。
「それとね、よく顔にかけてきたりして…
やめてって言うとさ、『ミニこっちの方が可愛い』って満面の笑みで言ってくるんだよ。」
「…」
「あ、他にはね、しょっちゅう癪に障ることばっかり言うの。
ちっさいだとか、ヤッてるとき腰振りすぎだとか…」
「…」
「で。それ聞いて僕が反論したり真っ赤になってんの見て、また笑ってんだよ。」
「…ソンミニ、」
「ん?」
「ヒョン、一回しかアドバイスしないからね。」
それでもいいよ!なんて天使みたいな顔で微笑まれると、一瞬だけ話の趣旨が吹っ飛んでいく。
知りたくなかったなぁ、ヒョン。
ていうか、できればもう死ぬまで聞きたくないなぁ、ヒョン。
ヒョンはね、君たちの性的事情の相談役でもないんだな、うん。
…え?今知ったって?…あ、そ。もういいよ、うん。思う存分イチャこきやがれ!!!!
「ソンミニ、」
何をされても笑顔で耐えなさい。
(ヒョン、頭痛いからちょっと寝るわ。)
1.何をされても笑顔で耐えなさい
「…ね、ヒョン、どうすればいい?」
いつにもまして神妙な面持ちで部屋に入っていたソンミンを、何事かと思って真剣に見つめていると、案の定、聞こえてきた言葉はこうだった。
『キュヒョナがドSなんだけどさ、僕どうすればいい?』
はあ?だったよね、うん。ごめん。
僕ね、いいヒョンであるためにいつだって笑顔を絶やさずに来たけどさ、こればっかりはお得意の靨なんて見えないよ。
第一それをなんで僕に聞くんだろう。たしかに僕は皆の頼れるリーダーだけど!(自分で言うななんてツッコミは不要!!)
…でもね、ヒョンは弟たちのバカップルノリな恋愛相談までは受け付けないんだよ…。
「ね、ヒョン聞いてる?」
「え、あ、ごめん。」
「んもー!だからさ、キュヒョナが…」
まったく、適当に答えてさっさと終わらせよう。そう思って大きくため息をついて、
ソンミンの話に耳を傾ける。
でも、「キュヒョナが」で男にしては甘ったるい声が途切れて、代わりに部屋には静寂が漂う。
「あのー、ソンミンさーん?」
「……あ、のさ、その…事の最中、って分かるでしょ?」
「へ…」
もじもじと手元を忙しく動かして、耳まで真っ赤にしながらやっとのことで声を絞り出す姿は、
なんていうか、その…可愛いん、だけど。(もちろん弟としてね!僕には愛すべきELFがいるから!)
その愛らしい姿からは想像できないようなこと、こいつ絶対考えてる。ていうか思い出してる。
まあね、ヒョンだって成人男性ですから。
意味は分かりますよ。ああ、またそんなに顔を赤くさせて…
僕ははぁ、と深いため息をついて、俯いたまま真っ赤な顔をあげようとしないソンミンに口を開く。
「ん、で、事の最中がなんなの?」
呆れたように言い放つと、ソンミンは勢いよく顔をあげた。
まだほんの少し赤みが頬に残っているけど、安堵したようなその表情に、僕の頬も緩む。
「そのさ、事の最中でね、キュヒョナが変なことばっか言ってくるんだよ。」
「変な、こと…?」
「そう、例えば、イキそうなところで寸止めして、
『泣いておねだりしてくれたらいいですよ』って言ったり…」
…ああ、ヒョンはこの上なく眩暈で天に召されそうだよ。
可愛い可愛い、大切な弟たちのそんな夜の関係は聞きたくない!ていうか避けたい!考えたくない!
せめて露骨に変な言葉を使うのはやめようね、そっちだって結構変なこといってるよ。
「それとね、よく顔にかけてきたりして…
やめてって言うとさ、『ミニこっちの方が可愛い』って満面の笑みで言ってくるんだよ。」
「…」
「あ、他にはね、しょっちゅう癪に障ることばっかり言うの。
ちっさいだとか、ヤッてるとき腰振りすぎだとか…」
「…」
「で。それ聞いて僕が反論したり真っ赤になってんの見て、また笑ってんだよ。」
「…ソンミニ、」
「ん?」
「ヒョン、一回しかアドバイスしないからね。」
それでもいいよ!なんて天使みたいな顔で微笑まれると、一瞬だけ話の趣旨が吹っ飛んでいく。
知りたくなかったなぁ、ヒョン。
ていうか、できればもう死ぬまで聞きたくないなぁ、ヒョン。
ヒョンはね、君たちの性的事情の相談役でもないんだな、うん。
…え?今知ったって?…あ、そ。もういいよ、うん。思う存分イチャこきやがれ!!!!
「ソンミニ、」
何をされても笑顔で耐えなさい。
(ヒョン、頭痛いからちょっと寝るわ。)
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